産婦人科と並んで子ども好きな人に人気があるのが小児科の看護師です。病気に苦しむ子どもたちを看護するのは時につらく、子どもの親との対応に大変さを感じたりすることもありますが、元気になったときの子どもたちの笑顔に何よりも癒やされます。ではその小児科の特徴をご紹介していきましょう。
小児科の代表的な特徴としては、患者である子どもだけでなく、その親への対応も重要となることでしょう。患者は子どもなので、治療方法など本人では決められないことがほとんどです。必然的に患者である子どもの親とコミュニケーションを取ることとなります。そのため、患者である子どもの親に対してしっかりとした対応ができなければいけません。
また、小児科の場合は緊急入院が多く、勤務の時間を読みづらい傾向にあるうえ、食事の介助や寝かしつけなど幅広い仕事が看護に含まれます。他に、大きな特徴の一つとしてインフルエンザの時期がとても忙しくなるということがあげられます。予防接種も増えますし、インフルエンザの患者も増えることから、インフルエンザをうつされてしまうこともあります。また、予防接種のワクチンの種類を覚えるのも大変です。
小児科勤務の看護師のメリットとデメリットには以下のようなものがあります。
■メリット
・小児科には、成人の全ての科目が集まっているので、とても勉強になる
小児科の場合、小児というカテゴリの中で子どもの身体に起こるあらゆる症状に対応するため、さまざまな科目について学ぶことができます。
・子どもの笑顔を見ると、どんなに辛く大変なときも元気がもらえる
仕事自体はハードで親とのコミュニケーションも大変ですが、子どもが元気になって笑顔になるのを見ると元気がもらえ、やりがいを感じることができるようです。
■デメリット
・親とのコミュニケーションや対応が難しい
小児科の特徴とでもいうべき、患者である子どもの親とのコミュニケーションや対応が難しく、厳しい要望やクレームに苦労を感じる看護師が多いようです。
・患者が子どもなので意志疎通が図れないことも多い
患者である子どもはなかなか言うことを聞いてくれないことも多く、理性的な行動もとれません。内服に時間がかかったり、泣きわめかれたり、自分で点滴を抜いてしまうなど、意志疎通が図れずに苦労するようです。
では小児科に向いている看護師とはどのような人でしょうか?
・子どもが好きな人
・さまざまな科目について勉強をしたい人
これだけで小児科への転職を考えてしまうのは、仕事のハードさから言って無謀なように感じますが、上記で説明したようなメリットやデメリットを十分理解したうえで、それでも小児看護に携わりたい気持ちがあるようならば、とてもやりがいのある仕事と言えるでしょう。